≪紀行文≫ |
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〜〜〜ヒメサユリのミステリー〜〜〜 |
数日前の雨予報にヒヤッとしたが当日は晴れの夏日、ヒメサユリ満開の小径を想像している参加者にバスの中で花の惨状を説明した。
一瞬顔をゆがめる者、報道で知ってますよと受け流す者、「自分の目で確認してヒメサユリミステリーの原因を確かめましょう」とその場を取り繕った。
現地集合の参加者と合流するために立ち寄ったヒメサユリの小径駐車場も車は数台だけで静まり返っていた。 |
気を取り直して八木ヶ鼻駐車場をスタート、八木神社の側面から今日の安全山行を祈願して八木ヶ鼻への登りにかかった。 |
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歩いたコース(クリックで拡大) |
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八木ヶ鼻駐車場スタート |
八木ケ鼻への登り |
暑い登りだった |
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つづら折りの登りで一汗かいて天野尚の「八木ヶ鼻山頂」と同じアングルから下田の原風景と守門岳を眺めた。
初夏の日差しがジリジリと照り付ける中、三角山、見返りの丘で水分補給タイムを取りながら山頂を目指した。 |
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木陰で一休み |
三角山から一旦下る |
山頂直下の急登 |
頂上直下の急登をロープに掴まりながら遅延者も無く袴腰山頂に到着、強い日差しを避け木陰に潜り込んで粟ヶ岳を眺めながらランチタイムを楽しんだ。 |
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山頂から粟ヶ岳 |
山頂から守門岳 |
木陰でランチタイム |
山頂標識の広場で集合写真に納まった後、高城への下りにかかった。 |
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一班の皆さん |
二班の皆さん |
三班の皆さん |
途中、藤景悟りの石を撫でながら「ヒメサユリが無い山行は誰のせいでも無い」と悟りの境地で自己弁護しながら慎重に下った。
高城で守門岳を眺めながら小休止、皆んな「花は無いとは言ってもこの下に少し位はあるだろう」と淡い期待を抱いている。 |
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袴腰からの下り |
この先に咲いてる筈 |
花だけがもげ落ちていた |
しかし、どこまで下っても花は無い、茎と葉はあるが花の部分だけがもぎ取られた様にちぎれておりまさにミステリー !
たら沢のヘツリまで下るとやっと1〜2輪のピンクが藪に隠れる様にして咲いていた。
希少ヒメサユリを発見した事で一行は大いにテンションアップ、駆け寄ってスマホのシャッターを切っている。 |
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ツジも少し遅かった |
希少ヒメサユリ |
遊歩道にも花はなし |
「今日見たヒメサユリは5個か6個か」の論争が続いている時、遊歩道の脇に単発でなく二株の花が咲いていた。
この時の一同の盛り上がり方は最高、「無いと思っていたものが有るとこんなに感動するものか」と不思議な光景だった。 |
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林道へ下り着いた |
駐車場へ向かう |
全員無事駐車場着 |
「下り楽山」のキャッチフレーズどおり30分程早くバスの待つ駐車場に無事下山、山行の賞味不足を補うため袴腰山とワンセットの五十嵐神社に立ち寄り境内に咲き誇るヒメサユリを堪能した。 |
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境内のヒメサユリ |
こっちの方がいい |
境内のヒメサユリ |
「わざわざ登らなくてもこっちの方が良かった」との声に耳を塞いでバスに戻った。
帰りのバスで今日のメンバーを見渡し「咲き誇るヒメサユリはバスの中だったのか」と納得し、定刻に新潟駅南口に帰着した。 |